Webサイトの表示速度を改善する:画像・フォント・読み込み順の基本

Webデザイン / 2026年11月6日公開 / 読了目安 約4分

Webサイトの表示速度を改善する:画像・フォント・読み込み順の基本

Webサイトの表示速度は、利用者の体験に直結します。
表示が遅いと、離脱が増え、検索結果での評価にも影響するとされています。
デザインや制作の段階で意識しておくと、効果が出やすいポイントがあります。
この記事では、画像、フォント、読み込み順の3つを中心に、基本的な改善方法を解説します。

まず現状を測る

改善の前に、現状の数値を把握します。
ブラウザの開発者ツール(Lighthouse)や、PageSpeed Insightsでは、読み込み速度や改善点を確認できます。
Googleが重視するコアウェブバイタルには、次の3つの指標があります。

指標 意味 良好の目安
LCP(Largest Contentful Paint) 最も大きな要素が表示されるまでの時間 2.5秒以内
INP(Interaction to Next Paint) 操作に対する応答の速さ 200ミリ秒以内
CLS(Cumulative Layout Shift) 表示中のレイアウトのずれ 0.1以下

1. 画像を最適化する

多くのサイトで、ページの重さの大半を占めるのは画像です。

  • 表示サイズに合わせてリサイズする:横幅800pxで表示する画像に、4000pxの写真をそのまま使わない。
  • 圧縮する:見た目が変わらない範囲で、JPEGやWebPの品質を下げて、ファイルサイズを減らす。
  • 新しい形式を使う:WebPやAVIFは、JPEGやPNGより小さくできることが多い。
    対応していないブラウザ向けに、<picture> 要素で代替の形式を指定できる。
  • 遅延読み込み:画面外の画像には loading="lazy" を指定する。
    ただし、最初に見える大きな画像(LCPの対象)には付けない。
  • width/height を指定する:画像の読み込み前に表示領域を確保し、レイアウトのずれ(CLS)を防ぐ。

2. Webフォントを軽くする

日本語のWebフォントは、ファイルサイズが大きくなりがちです。

  • 使うウェイトを絞る:Noto Sans JPなら、400と700など、必要な太さだけを読み込む。
  • font-display: swap:フォントの読み込み中も、代替フォントで文字を表示する。
  • preconnectを指定する:フォントの配信元への接続を、早めに開始する。
  • システムフォントも検討する:デザイン上の要件が許せば、追加の読み込みが不要になる。

3. 読み込み順を整える

  • JavaScriptは defer または async:HTMLの解析と表示を、スクリプトの読み込みが妨げないようにする。
  • CSSは必要なものだけにする:使っていないCSSを減らし、ページごとに必要なものだけを読み込む。
  • サードパーティのスクリプトを見直す:解析ツール、広告、チャットなどの外部スクリプトは、表示速度に大きく影響する。
    本当に必要なものに絞る。

4. 配信を最適化する

  • 圧縮転送:gzipやBrotliで、HTML・CSS・JSを圧縮して配信する。
  • キャッシュ:画像やCSS・JSには、適切な Cache-Control を設定し、再訪問時の読み込みを省く。
  • CDNの利用:利用者に近い場所から配信し、遅延を減らす。

デザインの段階でできること

  1. ファーストビューに、大きな画像や動画を多用しない。
  2. 装飾のための画像は、CSSやSVGで代替できないか検討する。
  3. フォントの種類やウェイトを、必要最小限にする。
  4. 後から挿入される要素(バナーなど)の表示領域を、あらかじめ確保する。

まとめ

表示速度の改善は、まず測り、効果の大きいもの(多くは画像)から手を付けるのが基本です。
制作の段階から、画像のサイズ、フォント、読み込み順を意識しておけば、後からの修正を減らせます。
画像の圧縮やリサイズは、ツールを使えば手軽に行えます。