目次
プログラミングスクールって本当に必要なのか
どうも、合同会社Celalinkの代表をやっているヤナイ( @yusuke_celalink )です。
最近ではプログラミングスクールが多く設立され、エンジニアを目指すためにスクールに通おうか迷っている方も多いと思います。
プログラミングスクールも小学生向けのものや、就職活動をするためのスクールなど様々です。
今回は主に就職・転職活動を目的にプログラミングスクールに通うことを考えている人に向けた内容になっています。
- プログラミングスクールを通うことで即戦力エンジニアとして活躍できるのか?
- プログラミングスクールに通うことは無駄なのではないか?
現役エンジニアとして十数年が経ち様々な現場を経験した私が思うことを書いていこうと思います。
現在プログラミングスクールに通うことを悩んでいる人に参考になれば幸いです。
エンジニアになるためには
よく「エンジニアになるためにプログラミングスクールに通う」という声を聞きますが、それは間違っています。
エンジニア向けの資格は沢山ありますが、スクールに通ったからと言って必ずしも資格が取れるわけではないし、資格が無くてもエンジニアになれます。
エンジニア以外の職種からエンジニアへ転職する方や、就職活動中の大学生であれば、エンジニアを募集している企業に就職が決まった時点でもうエンジニアです。
面接の中でプログラムを作成することはほぼ無い(プログラムを課題にしている企業はたまに見かけますが)ので、プログラミングスクールに通わずともある程度の基礎知識を独学で学ぶだけでも十分です。
特に「未経験可」と条件を入れている企業に関して言えば、やる気と学ぶ意欲があれば採用してくれる企業も多くあります。
なので、もしも就職活動を目的にプログラミングスクールに通いたいのであればプログラミングスクールはおすすめしません。
プログラミングスクールを卒業すればプログラムが全て理解できるわけではない
次にプログラミングスクールを卒業すればプログラミングをマスターできる!という心意気でプログラミングスクールに通うケースです。
これも非常に残念ながら幻想になります。
プログラミングスクールで学べることは基礎の基礎というのがほとんどだと思います。
学校によっては最終課題が実際の現場でも通用しそうな非常に難易度の高いところもあります。
しかし多くのスクールはそこまで出来ません。
学校としては生徒を卒業させなくてはいけませんし、生徒によって理解力も違いますからある程度、基礎的な部分を重点的に教えるところが多いと思います。
そして実際に現場に出てみるとわかることですが、プログラムに精通している人でもわからないことは山ほどあります。
様々なドキュメントを調べたり、プログラムを動かしながら原因を突き止めていくことが多いです。
そしてどの言語もバージョンアップで書き方が変わったり動作も変わります。
プログラミングスクールの卒業はエンジニアのスタート地点でしかなく、その後もいかに自分で勉強していくかが大事になります。
結局のところ、プログラミングスクールは通わなくていいの?
結論から言うと通うべき人と、通わなくてもいい人がいると思います。
プログラミングスクールに通うべき人
- 絶対にエンジニアになる強い気持ちがある人
- エンジニアを目指しているけど独学でプログラミングの環境構築もできないレベルの人
- 独学で勉強しているがエラーなどの問題が解決できない人
- 独学で勉強したが、理解できている実感がない人
趣味レベルでプログラムをしたい人や、スクールに通って面白そうだったらエンジニアになろうと思っている人はプログラミングスクールに通う必要は無いです。
プログラミングスクールも決して安い金額では無いので「エンジニア以外選択肢はない!」くらいの気持ちで行った方が良いです。
プログラミングスクールで挫折したとしたら、現場ではもっと厳しい思いをするでしょう。
先にも述べた通り、エンジニアになりたいだけならスクールに通う必要はないのですが、強い気持ちがあるならスクールを卒業した方が就職はしやすくなります。(スクールが就職先を提案してくれたりしますからね)
私が思うにプログラミングスクールの大きなメリットは「直接質問できること」にあると思います。
独学で学んでいるとどうしてもわからないことが多くあります。
そういうことを聞ける場所というのは非常に役立ちます。
逆に自力で色々調べて問題を解決できる人にとってはプログラミングスクールは役に立たないでしょう。
就職に有利になるように資格の勉強をしつつ、独学を継続した方が良いです。
プログラミングスクールに通っても通わなくてもスタートは同じ
無事にエンジニアとして就職が決まったとして、プログラミングスクールを卒業することで何か有利になることは無いと思います。
新入社員であれば研修期間もありますし、プロジェクトによってやり方も異なってきます。
もっと言えば、私のように長いことエンジニアとして経験が長くてもプロジェクトが変わればプログラムを始める前に仕様を理解するための時間や開発環境を構築したりプログラム以外で多くの時間を使います。
つまり、経験関係なくスタート地点は同じです。
変わってくるのは仕様の理解や問題に対するキャッチアップ能力だったり、開発の速度だったりします。
なのでもし、就職した後に何かを期待してプログラミングスクールに通うのであれば止めた方が良いです。
プログラミングスクールでは体験できない実際の開発事情
最後に実際の開発事情について触れておこうと思います。
先程も少し触れましたが、実際は会社によって開発手法は大きく異なります。
言語の違いはもちろん、開発に使用するパソコンの違い(Widows or Macとか)、プロジェクトの進め方まで様々です。
数人でやる小さいプロジェクトもあれば数百人が参加する大きいプロジェクトまであります。
プログラミングスクールに通うことで得たノウハウは絶対に無駄にはなりません。
しかし、プログラミングスクールで習った事が絶対に正しいとは思わないでください。
プログラミングスクールで習うことは1つのプロジェクトの例でしかありません。
そして技術は驚くべき速度で進化していきます。
プログラミングスクールでは比較的新しい技術を触れる機会が多いと思います。
しかし、実際現場に出てみると簡単に最新技術に置き換えることができない事情が沢山あります。
「未だにこれ使ってるのか、、、、」と思う現場ももちろんあります。
こういった「プログラミングスクールに通うだけではわからないこと」が実際の現場には沢山溢れていることを忘れずにいて頂ければ幸いです。
まとめ
プログラミングスクールに通うべき人
- 絶対にエンジニアになる強い気持ちがある人
- エンジニアを目指しているけど独学でプログラミングの環境構築もできないレベルの人
- 独学で勉強しているがエラーなどの問題が解決できない人
- 独学で勉強したが、理解できている実感がない人
その他
- プログラミングスクールを卒業することで何か有利になることは無い
- 「プログラミングスクールに通うだけではわからないこと」が実際の現場には沢山溢れている
但し、プログラミングスクールに通うことで得たノウハウは絶対に無駄にならない。
以上になります!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
コメント