『フリーランス』という言葉を今聞いた人でもわかるように会社員との違いをまとめ

独立開業のノウハウ
rawpixel / Pixabay

気になるフリーランスの仕事・お金・生活面を会社員と比較してみた

※本記事は2017年11月10日に投稿した「フリーランスと会社員の違いについてまとめてみた」を再編集したものになります。

どうも、合同会社Celalinkの代表をやっているヤナイ(@yusuke_celalink)です。

「フリーランスって言葉を聞いたけど会社員と何が違うの?」
「フリーランスになってみたいけど、結局のところ会社員と何が変わるの?」

そんな疑問を抱えている人も多くいらっしゃると思います。
フリーランスが近年増えているとニュースなどで耳にする機会が増えてきたように思いますが、
実際にフリーランスとして活動している人が身近にいる人も少ないのではないでしょうか?

いざ独立して本当に後悔しないのか?そもそも会社員と何が違うのか?
そんな疑問に答えるべく、実際に私自身が独立して『会社員と違うなぁ』と感じた仕事・お金・生活面の観点で
『フリーランス』という言葉を今日聞いた人でもイメージしやすいように説明したいと思います。

スポンサーリンク

仕事面はフリーランスの方が自由の代わりに大変

  • 会社員
    おそらく本記事を参照している方の多くは会社員なのではないでしょうか?
    あなたがエンジニアの場合、プログラムに関する業務がメイン作業になりますよね。
    あなたが営業の場合、仕事を取ってくるのがメイン作業になりますよね。

    社内で与えられた目標に対して業務を遂行するのが皆さんの仕事になります。
    業務上で何かトラブルが発生した場合も会社として対応することになると思います。

    つまり会社員ではあくまで『会社』という組織に属し、会社が利益を損なわないように
    任務を遂行する必要があります。
    よく世間では『社畜』などと表現されますが、まさに会社に管理されて仕事をします。
    しかし、一方で会社では色々な保証が守られています。
    税金なども年末調整で済むし、経理関連も個人でやることはほとんどありません。
  • フリーランス
    会社員は会社から与えられた業務を遂行するのに対して、フリーランスはまず自分で仕事を
    見つける必要があります。
    エンジニアであればプログラムを作るだけでなく、自分で売る必要もありますし、
    開発案件をいただくにしても自分でクライアントを探す必要もあります。
    賃金となる報酬の交渉も自分で行います。
    クライアントによっては希望よりも高くなったり低くなったりするので、安定はしません。
    その代わり、自分で仕事の内容を選択することができます。
    「こんな仕事やりたくない」みたいな不安は無くなります。

    また納期に関しても自分で交渉することになるため、請負契約で自宅作業をする場合、決められた納期さえ守ればマイペースにできます。
    納期が一ヶ月(20日稼働想定)として18日で完成させることができれば残りの2日は別に遊んでいても問題ないです。(極論ですが)
    逆に一ヶ月と約束したにも関わらず間に合わない場合は納期に間に合わせるために土日も含めて1ヶ月休む事なく仕事をしなければいけない可能性もあります。

    しかし会社員と異なりトラブルが発生した場合、契約内容によっては個人で責任を取る必要があります。
    エンジニアであれば、あなたが作成して納品したプログラムにバグがあり、クライアントの
    業務に影響を与えた場合、個人に対して損害請求をされる可能性も0ではありません。

    その他にも税金の計算など経費入力も全て自分で行う必要があります。

フリーランスは経費計上で節税することで金銭面が有利

  • 会社員
    会社員では固定給とは別に会社が補助してくれるものがあります。
    一番わかりやすいもので言うと通勤費は会社が負担してくれているのではないでしょうか?
    あと会社によっては住宅手当などもありますね。

    他にも会社員のメリットとして報酬(給料)が毎月必ず入ります(支払が滞ってる会社は別として)
    極端な例えですが、会社から与えられた作業がほとんど無く、一ヶ月丸々席に座ってボーッとしているだけでも
    会社に属して就業規則に則っていれば給料が支払われます。

    税金に関しては給料から自動的に天引きされ、一年に1回年末調整という形で調整しています。
    毎年、年末調整の時期に憂鬱になる人も多いのではないでしょうか?笑
    でもフリーランスの税金の申告は比にならないほど面臭いんですよ・・・・

    あと会社員の場合、厚生年金に加入することになり保険料が安いのもメリットになります。
  • フリーランス
    フリーランスの場合、交通費はもちろん文房具を経費として計上することが可能です。
    自宅の一部をオフィス代わりに仕事している方は作業スペース分も経費として計上することができます。
    使った経費はすべて会計入力(簿記)を行い、毎年確定申告を行う必要があります。
    毎月1回程度、自分で経費入力をする時間を作らないと確定申告時期にめちゃくちゃ慌てることになります。
    本業に支障がでないようこまめに事務作業をすることをオススメしています。
    ちなみに納税期間を遅れると罰金で追徴課税されます。恐ろしや・・・・
    しかし、確定申告をしっかり行うことで年間で支払う税金はトータル額で見ると会社員より少なくなる人が多いと思います。
    注意点としては、会社員は毎月自動的に天引きされているのに対して、フリーランスは年に1回まとめて
    支払う必要があるので、確定申告時期にまとまったお金が必要になります。
    無駄遣いばかりしていると税金が払えなくなる可能性もあります。

    あと会社員との大きな違いとして、報酬(給料)に関して仕事が無い時は単純に0円になってしまうこと
    があるということでしょう。
    ちなみにフリーランスの場合、ボーナスという概念もありません。
    給料を経費にすることはできないので、売上の中から生活費を使うことになります。

    他にもお金面で言うと、フリーランスは国民年金保険に加入することになるのですが、金額の高さに
    びっくりすると思います。
    会社員の年収の1.5倍の売上を出せないとフリーランスの方が損すると一般的には言われています。

多くの人が憧れるフリーランスの生活スタイル

  • 会社員
    ここで言う生活スタイルはいわゆる『就業規則』のことです。
    例えば業務中の服装や勤務時間、休暇に関する取り決めも就業規則に従います。

    その他、通院などで保険証を利用する場合は会社から支給された保険証を使用します。
    退職して失業した場合の保証として雇用保険も会社員の場合は適用されます。
    業務中に怪我した場合に支払われる労災保険もありますね。

    このように会社員は会社に決められた規則に従うことで生活面で様々な保証がされています。
    多くの方が不満に思う点は就業規則の内容に不満だったり、保証を実際に使う機会がなくて
    無駄にお金を取られているように感じる点ではないでしょうか。
  • フリーランス
    私がITエンジニアとしてのフリーランスなので、IT業界という点で書かせていただきます。
    まずはお客様の現場で作業する場合は、常駐先となるクライアントの規則に従う必要があります。
    クライアント先が勤務時間や服装に指定があればそれに従います。
    これは会社員とあまり変わりませんね。

    自宅で自分のサービスを開発していたり、受託案件として自宅で作業する場合は
    全て自分のルールで作業をすることが可能です。

    子供の面倒を見ながらだったり、親の介護をしながら仕事をすることも可能です。
    自宅で作業ができれば通勤もありませんからね。
    この部分がフリーランスを目指す人の一番のメリットではないでしょうか?

    少し現実的な話をすると、実際に受託案件として仕事をもらうには信用を得てからでないと
    難しいと思います。
    執筆している2020年4月現在では新型コロナウィルスの影響で常駐案件でもテレワーク化が
    様々な企業で実施され、自宅で作業OKとなった企業が多くあります。
    今後の動向にもよりますが、受託案件よりはリモート作業可能な案件を探すことで受託案件の
    ように自宅で自分ルールで作業が可能になるケースが増えるかと思います。

    その他、医療面では会社の場合は会社から支給された保険証に対して、フリーランスは国民保険に
    加入するため国から支給された保険証を使うことになります。
    ペラペラでダサく、定年を過ぎたお年寄りとかも使っていますので、医療従事者に「無職?」と
    思われる可能性も十分にあります。まぁ私は気にしませんが。
    先程も書きましたが国民保険は本当に高いです。ここは会社員の方が良いと感じる点です。

    そしてフリーランスの場合は当然、労災も雇用保険もありません。
    もちろん定年退職もないので、いつまで働くのか?というテーマも頭によぎる問題の一つでもあります。

まとめ

トータル的に見ると自由を求めるフリーランスと、安定を求める会社員と言ったところですね。
それぞれには良さがあります。

会社員に属している時は不満が多くても、フリーランスや起業して独立するとまったく違う悩みを
抱えることになります。
実際にフリーランスをやめて会社員に戻る方も多くいるのが事実です。

今後フリーランスになろうか迷っている人は「会社員では当たり前」であることが無くなることはよく理解して欲しいと思います。

この記事が気に入ったらいいねをよろしくお願いします
独立開業のノウハウ
スポンサーリンク
yusukeをフォローする
とりあえず社長でもやってみますか

コメント

タイトルとURLをコピーしました