会社員でも事業の準備はできる
どうも、合同会社Celalinkの代表をやっているヤナイ(@yusuke_celalink)です。
自分がやりたい仕事を自由に選択する手段の一つとしてフリーランスや起業という選択をする人は近年少しずつ増えてきたように感じています。
終身雇用制度がなくなった昨今、働くことに関して会社努めでなくても仕事ができるように社会の壁が薄くなってきているためだと思います。
しかし、最近は副業OKの企業も増えてきているので、会社員でも事業をすることもできるようになってきたのではないかと感じています。
そんな中、多くの方が同業種でフリーランスまたは起業をする方が多いと思います。
同業種でフリーランスや起業を始めようと考えている方は、始める前に本当に独立してまでやる必要があるのか見つめ直した方が良い場合もあります。
その理由としては、実際に独立して感じるのは、会社員って羨ましいなと思うことが多いからです。
今回はなぜ会社員が安全にやりたい事をできるかを書いていこうと思います。
※本記事のターゲットはエンジニアの方にしぼっているので、記事の内容が万人向けではありません。
※他業種で事業を始める方(例えば脱サラしてカフェをオープンなど)も本記事では対象の範囲外になります。
見えないストレスは会社員の方が少ない
会社勤めをしている多くの人はストレスを感じていると思います。
例えば
- 人間関係が良好でない
- 残業時間が多すぎて自分の時間がない
- 給料が安い
- 通勤時間が苦痛
などなど様々な理由があります。
ストレスを軽減するために転職する方も多いと思います。
もしも上記のようなストレスを脱するために独立を考えている方は一度立ち止まってみてください。
フリーランスや起業するともっと大きいストレスを抱えることがあります。
例えば実際に私が感じたことのあるストレスに関して言えば
- 税金が高すぎる
- 所得税(または法人税)の申告時期がめっちゃ大変
- 売上が上がれば税金も増える
- 残業の概念がない(業務委託で常駐する場合は発生する所が多い)
- 有給休暇の概念がない(休めば休んだ分売上が減る)
- 一人作業の場合、孤独を感じる
- 以外と通勤する仕事の方が多い(そもそも通勤費は別途支給とか無い)
やりたい事が明確に決まっている場合は、その夢の実現に向けて全力でやれば良いのですが、ストレスから開放するための独立は危険が多いと思います。
作りたいプロダクトは独立しなくても作れる
システムを作ったからと言っていきなりバズってお金が入るようになるケースはレアケースというか、ほんの一握りだと思います。
独立してからプロダクトを作ろうとした場合、作っている間のお金はどうするのか?作ったプロダクトが売れなかったらどうするのか?
いきなり資金難に直面することになります。
私のように業務委託契約で客先常駐をされる予定が初めからあれば良いですが、ぶっちゃけ業務委託契約の客先常駐は会社員となにも生活は変わりません。
「会社員だったら有給使って作れるのにな」とか
「会社員だったら事務作業とか無いし楽なのにな」とか
そういう考えになってしまってはあまり意味がありません。
ある程度、自分が作ったプロダクトが軌道にのり、収益が見込めるようになってから独立することを考えても遅くはないと思います。
ちなみに初めから資金調達(例えばクラウドファンディングとか)ができて利用者も見込めてるようなプロダクトはまた少し話が違います。
なぜなら資金調達は事業計画とか作る必要もあり、多くの方が見込みをもってくれているからです。
しかし、資金調達も優しくはありません。
なので、一人で独立しようと思っている方は会社員でもトライできるところからやって見る方が結果的には安全ということになります。
会社員の方が仲間を見つけやすい
システム開発の多くの現場ではチームで案件を進めている人が多いと思います。
独立して勉強するために個人開発として企画から運用、そしてマーケティングまで一人でやってみることは良いのですが、より短時間で効果をあげるために仲間と一緒にやることも必要になってくる時があります。
これは企業によりけりなのですが、人間関係が比較的良好な会社の場合、社内勉強会を開催して一緒にプロダクトを作っている会社も多くあります。
もしも残念ながら人間関係があまり良好と言えない企業に勤めている方はまずは社内交流が活発的な企業に転職してみるのも一つの選択だと考えています。
独立してから新しく人脈づくりを考えている人も多いと思いますが、私自身2年間くらい交流会に出たり色々と動いてみましたが、現在までにビジネスで一緒にできる人は探せてないのが現状です。
(こればかりは私自身の問題なのかもしれませんが)
参考までに最近交流会についての記事も書いているのでよければ目を通してみてください。
交流会に行けば良いってもんじゃない | Celalink Blog
もしも自分自身が逆の立場でも、どこぞの馬の骨ともわからない人と一緒にやり始めるより、なんとなく社内の人のほうが連絡も取れたり、安心感があるのではないでしょうか?
プロダクト作りを目標に独立を考えている人でこれから計画する人はまずは社内に目を向けてみると良いと思います。
最後に
とは言え、、、会社員だと中々簡単に周りを巻き込んだり、自由にできる環境を与えてもらない事の方が多いのが現実ですよね。
急いでフリーランスを始める理由はないと思いますので、じっくり他の会社を見てみたり、IT系の勉強会などにでて情報を収集したりしてみても良いと思います。
フリーランスや起業によってできる幅が広がるのは間違いありませんし、私は多くの方に挑戦してもらいたいと思っています。
しかし、その一方でやはり会社員ならではの魅力もあると考えています。
つまり、フリーランスや起業には会社員にないリスクがあるということを理解していただければと思います。
私自身、自分で従業員を雇うようにしたら社員には満足できる環境を作りたいと考えています。
会社員もフリーランスもどちらが成功も失敗も無いと思いますし、良いも悪いもないので、「本当に自分が満足できる環境(仕事)」が見つかれば幸いだと思います。
それではまた。
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